2022.03.06第4回 東京大学技術発表会 実行委員長あいさつ

第4回 東京大学技術発表会 実行委員長 橋本義昭

第1回東京大学技術発表会は2016年3月に本郷(弥生)キャンパスで、第2回は2018年2月に駒場キャンパスで開催されました。2020年3月には再び本郷(弥生)キャンパスで開催することとなっておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を鑑み、実質的な開催は行わず、報文の投 稿により発表が成立しました。
東大の三極構造構想のもと、全学技術発表会を柏キャンパスで開催できないかという議論は以前からあったのですが、マンパワーや会場的な問題で実現出来ていませんでした。ところが、コロナ禍、オンライン会議等が日常化する状態になり、…オンラインなら会場問題はクリアできるのではないか…でも完全オンラインとなってしまったら柏キャンパスが主体となって開催する意味がない…やはり対面でないとうまく情報交換ができない気もするが…それなら人数を制限して、対面で実施すればよいのでは…コロナ禍で柏に足を運んでくれる人はいるのか…などなど。いろいろと議論を重ね、アンケートも実施していただいたうえで、ハイブリッド形式、ただし新型コロナ禍での開催という状況を考え、オンサイト参加者は柏キャンパスに勤務する職員及び見学を希望する者のみとするという形でスタートしたのが今回の技術発表会です。結局コロナ第5波 の影響でオンサイト開催は実現できませんでしたが、令和4年3月7日、8日の両日で「第4回東京大学技術発表会」を開催する運びとなりました。
見学会については、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を考慮し、2月上旬にオンライン開催へと切り替えました。事前アンケートで柏キャンパスに来てみたいという声も多かったので残念ですが、Zoomによるライブ中継やGatherが提供するバーチャル空間での動画視聴などを用意しましたので、ご参加いただけましたらありがたいです。
研究用原子炉施設JRR-3の運転が今年度再開されことから、今回の特別講演は、物性研究所附属中性子科学研究施設の山室修施設長にお願いしました。JRR-3の運転再開により、研究活動は加速していくものと思われ、JRR-3再稼働までの道のりや将来展望など、このタイミングならではの有意義なお話がお聞きできるものと思います。
また今回のシンポジウムは「技術系職員に求められる技術~その多様性と今起きている変化~」というテーマを用意しました。様々な立場で働く5名の技術職員をパネリストに迎え、それぞれの職務への理解を深めつつ、時代背景なども含め、私たちに求められている技術は何かといった点について議論したいと考えています。多くの技術系職員の皆様にご出席いただき、活発な意見交換が行われることを期待しています。
口頭発表については発表件数は少なめですが、新型コロナ禍での新たな取り組みなどに関連する投稿も含まれておりますので、ぜひ活発な議論をお願いいたします。
最後になりますが、第4回東京大学技術発表会開催にあたり関係各位からのご協力をいたきましたことを厚く御礼申し上げます。

(c) 第4回東京大学技術発表会 実行委員会
東京大学総合技術本部