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プログラム

開催スケジュール

平成30年2月15日(木)

時間An棟2階コンベンションホールAn棟3階大会議室S棟1階プレゼンテーションルーム
11:00-受付@An棟2階コンベンションホール前ホワイエ
13:00-13:15開会式
13:15-14:20特別講演・企画
14:20-14:30講演準備・移動
14:30-15:10口頭発表 (第3分野第7分野)口頭発表 (第2分野)
15:10-15:20講演準備・移動
15:20-16:00口頭発表 (第6分野)口頭発表 (第2分野)
16:00-16:10講演準備・移動
16:10-17:30ポスター発表 (第2〜第7分野)
18:00-20:00情報交換会@駒場Iキャンパス

平成30年2月16日(金)

時間An棟2階コンベンションホールAn棟3階大会議室S棟1階プレゼンテーションルーム
9:00-12:00見学会@駒場I、駒場IIキャンパス
12:00-13:20昼休み・講演準備・移動
13:20-14:00口頭発表 (第6分野)口頭発表 (第2分野)
14:00-14:10講演準備・移動
14:10-15:10口頭発表 (第5分野)
15:10-15:30閉会式

※各分野の対象技術領域は以下の通りとなります。

第1分野:
工作技術(機械工作、ガラス工作) ※本大会では発表はありません。
第2分野:
装置技術(大型装置、実験装置、回路計測、制御、低温技術)
第3分野:
情報・ネットワーク技術(情報・ネットワーク)
第4分野:
フィールド技術(フィールド計測、自然観測、農林水産海洋技術)
第5分野:
生命科学技術(生物、生化学、医療技術)
第6分野:
実験技術(実験、実習、分析、環境安全、地域貢献)
第7分野:
社会資本技術(土木、建築、都市工学、文化財保存技術)

開会式・閉会式

開会式

日時:
平成30年2月15日(木) 13:00-13:15
場所:
総合研究実験棟(An棟)2階コンベンションホール
  • 総合技術本部長挨拶
  • 光石 衛
  • 生産技術研究所長挨拶
  • 藤井 輝夫

閉会式

日時:
平成30年2月16日(金) 15:10-15:30
場所:
総合研究実験棟(An棟)2階コンベンションホール
  • 先端科学技術研究センター所長挨拶
  • 神崎 亮平
  • 大学院総合文化研究科長挨拶
  • 石田 淳
  • 第2回東京大学技術発表会実行委員会委員長挨拶
  • 三澤 徹

特別講演・企画

日時:
平成30年2月15日(木) 13:15-14:20
場所:
総合研究実験棟(An棟)2階コンベンションホール

特別講演:東京大学の技術職員(−総合技術本部の役目と技術職員の在り方−)

講師の紹介

氏名:
高間 信行
所属・職名:
東京大学生産技術研究所・技術職員
専門分野:
機械工学
略歴:
1973年3月 東京大学採用(生産技術研究所配属)
2015年3月 同大学定年退職
2015年4月 東京大学に再雇用(生産技術研究所配属)
2012年5月 東京大学総合技術本部本部員に指名され現在に至る。

特別企画:駒場キャンパス紹介

東京大学は本郷、駒場、柏キャンパスの他にも全国各地に研究施設等があり、それぞれの勤務地において教職員が活躍しています。勤務地の特性にもよると思いますが、本郷キャンパスを訪れることはあっても、自身の勤務するキャンパス以外を訪れる機会があまりない方もいらっしゃるかもしれません。第2回東京大学技術発表会は駒場キャンパスで開催されることから、特別企画として、駒場キャンパスの紹介を行い、キャンパスの特徴や技術職員の業務等を知っていただくことといたしました。

また、2日目(2月16日)の午前中には見学会を実施いたします。特別企画と見学会によって、駒場キャンパスを実際にご覧いただき、より有意義な技術交流を実現出来れば幸いです。

駒場Ⅰキャンパス空撮
駒場Iキャンパス空撮
駒場Ⅱキャンパス空撮
駒場IIキャンパス空撮

見学会 (参加申し込みの受付を終了しました)

日時:
平成30年2月16日(金) 9:00-12:00

駒場キャンパスの技術職員が所属する各施設をご覧いただきます。

※全コース参加申し込みの受付を終了しました。

Aコース(駒場Iキャンパス)

21 KOMCEE East 内にある「基礎化学実験室」、「基礎生命科学実験室」、「基礎物理学実験室」の3か所をご覧いただきます。写真をクリックすると拡大表示します。

基礎化学実験写真

基礎化学実験:基礎化学実験では、学生は12種目または、6種目実験を行います。物理化学・有機化学・定性分析・定量分析の実験が各々3種目あり、自然科学の学習の基本的な知識・技能を習得することを、目標としています。

基礎生命科学実験写真

基礎生命科学実験:主に2年生の基礎生命科学実験で、顕微鏡や実験器具の使い方から解剖や分子生物学実験等、数種目を行っています。特に理ⅡⅢ進学先の学部や研究機関の方に御見学いただき、情報交換等させていただければと思います。

基礎物理学実験

基礎物理学実験:近年、実験のスタイルについて大きな変更を行いました。従来の1種目1班24人前後で行う実験に加え、60人から70人で行う3班同時並行型の実験を取り入れました。見学では実験室の説明だけでなく運営方法についてもご案内する予定です。


Bコース(駒場Iキャンパス)

「低温サブセンター」、「21 KOMCEE East 内 基礎実験室」、「駒場博物館」の3施設をご覧いただきます。写真をクリックすると拡大表示します。

低温サブセンター写真

低温サブセンター:センターでは、駒場Iキャンパスの研究者に向けて、液体ヘリウムならびに液体窒素を供給しています。見学では、ヘリウムの液化設備や液体窒素供給設備をご覧になることができます。

21 KOMCEE East 内 基礎実験室

21 KOMCEE East 内 基礎実験室:年に2000人もの学生が履修する基礎実験。2014年に新しい建物へ引っ越しをしました。当実験室で実現した実験施設・運営方法・実験種目などをご紹介します。

駒場博物館写真

駒場博物館:駒場博物館では、展覧会を開催し、駒場キャンパスで行われている研究成果を広く一般に公開しています。建物は教養学部の前身にあたる旧制第一高等学校由来のものです。当日は当館所蔵の一高由来の実験機器等をご紹介させていただきます。


Cコース(駒場IIキャンパス)

「水中ロボット水槽」、「無音環境境界層風洞」、「一号館風洞」、「試作工場」の4施設をご覧いただきます。写真をクリックすると拡大表示します。

水中ロボット水槽写真

水中ロボット水槽:水中ロボットの研究開発にはロボットを3次元空間で試験ができる水槽が欠かせません。本水槽は、水中ロボットの研究・開発ならびに超音波や画像を利用した制御、センシング、データ伝送等のために設けられた水中試験環境設備です。当日は水槽の深さとロボット操縦の難しさを体験いただけるように小型ROV、 BlueRobotics 社製ROV2の体験デモを行います。

無音環境境界層風洞写真

無音環境境界層風洞:風環境、大気拡散など様々な都市温熱環境問題に対応するため、気流冷却装置、温度成層装置、床面温度調節装置を備えています。また、騒音問題などに対応するため、低騒音型送風機、風路内消音装置により風路内の騒音を非常に低く、設定されています。

一号館風洞写真

一号館風洞:一号館には、東大航空研究所が駒場地区に移転された際、最初に建設された木製風洞(通称:3m風洞、1930年実験開始)があります。長距離飛行世界記録を作った航研長距離機や国産旅客機YS-11等の設計に関わった、日本の航空史を語る上で極めて重要な風洞です。(文:先端研HPより/撮影:宇戸浩二)

試作工場写真

試作工場:機械加工室とガラス加工室があり、所内各研究室の研究活動や大学院学生等への教育上必要な、研究実験用機械・装置、器具、試験用供試体などの設計・製作を担当しています。


Dコース(駒場IIキャンパス)

「材料・材質評価センター」、「動的現象観測解析施設Ⅰ」、「高ひずみ速度付与試験装置」、「映像技術室」、「流体テクノ室」の5施設をご覧いただきます。写真をクリックすると拡大表示します。

材料・材質評価センター写真

材料・材質評価センター:材料強度評価試験設備を整備して強度評価試験および試験方法の開発に関わるサービスを提供しています。

動的現象観測解析施設Ⅰ写真

動的現象観測解析施設Ⅰ:設立50年の節目となるERS (Engineering for Resilient Society Research Center:災害に強い社会と工学に関する研究グループ)で管理している動的現象施設には写真の3軸6自由度振動台、ほか1軸1自由度振動台またアムスラーなどがあります。

高ひずみ速度付与試験装置写真

高ひずみ速度付与試験装置:生産技術研究所では、1960年代に国産第1号の高速圧縮実験機を製作し、鉄系金属材料49種類、非鉄系金属材料21種類の塑性変形抵抗を、1200℃までの温度、100/sまでの変形速度の範囲で測定してきました。現在は高ひずみ付与試験装置を導入し、ひずみ速度300/sまでの変形速度で実験測定しています。

映像技術室写真

映像技術室:研究活動や実験資料、研究発表に使用する写真・ビデオの制作をしています。また、24時間利用可能な大判プリンターも導入しています。このほか、本所紹介ビデオの撮影等、所全体の広報活動にも協力しています。

流体テクノ室写真

流体テクノ室:所内における物質、バイオ、ナノテクノロジー等の研究活動に必要な特殊流体(液体ヘリウム、液体窒素、窒素ガス、イオン交換水)を各研究室に供給している共通施設です。特にヘリウム、窒素の設備は高圧ガス保安法が適用されるため、各設備の保守・保安管理を厳格に行っています。

口頭発表

第2分野:大型装置、実験装置、回路計測、制御、低温技術

日時:
2月15日(木) 14:30-15:10
場所:
An棟3階大会議室
座長:
鷺山玲子 (物性研究所 低温液化室)
  • O2-01生産技術研究所 流体テクノ室の業務内容紹介
  • 山口映理子、北原直尚 (生産技術研究所 流体テクノ室)
概要

流体テクノ室は生産技術研究所の共通利用施設であり、主にヘリウムの液化と供給、液体窒素・液化ガスの供給、イオン交換水の製造と供給を担っている。安定的な寒剤供給が業務の第一目標であるため、装置の管理保守や技術指導なども行っている。発表では、流体テクノ室の業務について紹介する。

  • O2-02ヘリウム液化システム大型貯槽内圧の最適化
  • 阿部美玲、寺岡総一郎、加茂由貴、志村芽衣 (低温センター 液化供給部門)
概要

ヘリウム液化システム運転中に液体ヘリウム大型貯槽内圧力が上昇する現象が頻繁にみられるようになったため液化機と大型貯槽をつなぐ移送三重管の戻りガス系統が不純物により閉塞したことが原因と推測し、2017年9月に移送管を引き抜いて閉塞を解除した。今後の再発防止と業務効率の維持のため閉塞原因の推定と液化および充填作業中の最適な貯槽内圧を検討している。本発表ではその検討結果を報告する。

第2分野:大型装置、実験装置、回路計測、制御、低温技術

日時:
2月15日(木) 15:20-16:00
場所:
An棟3階大会議室
座長:
鷺山玲子 (物性研究所 低温液化室)
  • O2-03小型連続核断熱消磁冷凍機の開発
  • 戸田亮1、植松祐真2、瀧本翔平2、村川智3、福山寛3,41低温センター 共同利用部門、2理学部 物理学科、3低温センター 研究開発部門、4理学系研究科 物理学専攻)
概要

低温環境は、新奇な秩序状態の探索や、低ノイズ測定などに有用である。市販の希釈冷凍機の普及により、10 mK程度までの温度が広く利用されるようになったが、さらに低い温度域(< 1 mK)は、専用の実験室を有する一部の専門家のみが利用可能な状況である。我々は、そうした超低温領域をより広く利用可能なものにするため、核断熱消磁冷凍を小型・連続化する開発研究を行っており、その設計と開発状況を紹介する。

  • O2-04大強度ビームのための理研AVFサイクロトロンのビーム軌道解析技術の構築
  • 小高康照1、大城幸光1、山口英斉1、今井伸明1、酒見泰寛1、武藤英2、長友傑3、加瀬昌之3、後藤彰3、大西純一3、畑中吉治4、下浦享11理学系研究科 附属原子核科学研究センター、2諏訪東京理科大学、3理化学研究所仁科加速器研究センター、4大阪大学核物理研究センター)
概要

理研AVFサイクロトロンのイオンビーム強度の増強計画が進んでいる。ビーム強度の増強に伴いビームエミッタンスが増大し、ビームの輸送率が下がる問題がある。この改善のため建設当初の低強度ビームに対応したビーム輸送系を大強度ビーム用に再設計する必要が生じた。その第一段階としてビームの性質を明らかにするための4次元エミッタンス測定器を活用し、空間電荷効果を導入したビーム軌道解析技術の構築を進めている。

第2分野:大型装置、実験装置、回路計測、制御、低温技術

日時:
2月16日(金) 13:20-14:00
場所:
An棟3階大会議室
座長:
池田博一 (生産技術研究所 試作工場)
  • O2-05千葉実験所の機能移転報告 -海洋工学水槽と風路付造波回流水槽-
  • 吉田善吾、板倉博 (生産技術研究所 第2部)
概要

移設先の柏地区での工事自体は2015年から始まったが、西千葉にあった生産技術研究所千葉実験所の機能移転は我々の海洋工学水槽及び風路付造波回流水槽が他の設備より先行して行われた。2016年夏から水槽設備の解体が始まり、2017年6月に水槽設備の移設は完了した。今では、他の設備も移設され、この機能移転も完了した。この発表では私が関わった設備の紹介もかねてこの機能移転について報告を行う。

  • O2-06TAO望遠鏡搭載近赤外線観測装置のフィルターユニット開発
  • 加藤夏子1、本原顕太郎1、小西真広1、高橋英則1、寺尾恭範1、大橋宗史1、河野志洋1、山室智康21理学系研究科 附属天文学教育研究センター、2オプトクラフト)
概要

天文学教育研究センターは、天文観測所としては世界最高標高となる南米チリのアタカマ砂漠、チャナントール山頂(標高5640m)に口径6.5mの大型望遠鏡を建設する東京大学アタカマ天文台(TAO)計画を推進している。我々は、この望遠鏡に搭載する第一期観測装置である近赤外線2色同時多天体分光撮像装置SWIMSの開発を行い、2018年度にすばる望遠鏡での初期観測を予定している。本発表ではSWIMS及びフィルターユニット開発の概要を紹介する。

第3分野:情報・ネットワーク

日時:
2月15日(木) 14:30-15:10
場所:
An棟2階コンベンションホール
座長:
大矢俊治 (生産技術研究所 人間・社会系部門)
※第7分野 土木、建築、都市工学、文化財保存技術との合同セッション
  • O3-01情報システム運用における諸ツールについて
  • 加藤博 (先端科学技術研究センター 広報・情報室)
概要

研究室や小規模な部局では、日々の運用や要望に対してこまごまとした様々なプログラムを組んで対処していくことが多い。研究室レベルの部局ネットワークで、どんな運用をして、どんな小細工をしているのか、日々の業務や部局紹介を交えながら述べてみる。他の部局はどうしているのか日頃から気になる部分も多々ある。先端研での運用を述べることで、他の部局での運用やアイデアなどアドバイスをいただければ幸いである。

第5分野:生物、生化学、医療技術

日時:
2月16日(金) 14:10-15:10
場所:
An棟2階コンベンションホール
座長:
小野俊哉 (医学系研究科 技術部)
  • O5-01附属臨海実験所の技術職員における研究業績 -2016年度から2017年現在まで-
  • 幸塚久典、川端美千代、関藤守 (理学系研究科 附属臨海実験所)
概要

附属臨海実験所における技術職員は、研究教育支援に伴う数多くの現場での業務を遂行している。これらを円滑に対応するには、臨海実験所周辺に限らず、広範囲の海域の環境を熟知していることはもちろん、そこに生息する生物の種類や繁殖期などを把握することが必須である。そのため、我々は常に最新の情報を入手し、様々な研究を遂行している。本発表では2016年度から2017年現在までの研究に関する業績を報告する。

  • O5-02花びらの細胞の謎に迫る-学生実習から研究への展開
  • 渡辺綾子 (理学部・理学系研究科 生物科学専攻)
概要

発表者は、学部三年生向けの走査型電子顕微鏡実習「花とミツバチ-虫媒花と訪花昆虫の進化-」を担当している。そこで観察に用いるアブラナ(Brassica campestris)の花びらの表皮細胞は、凹凸が大きく、クチクラの縞模様のある特徴的な構造を持つ。これらの構造の役割を探るため、本郷キャンパスに生える125種を対象に花びらが持つ撥水性に着目して研究を行った。本発表では、担当実習の内容に加えて、研究で得られた結果について報告する。

  • O5-03珪藻検査の軽比重化への検討
  • 中嶋信 (医学系研究科 社会学専攻法医学分野)
概要

珪藻検査は、淡水性の珪藻に比べて、海水性の珪藻の補足率が低いとされてきた。その原因は、珪藻をクリーニングする際に用いられる強酸の比重にあると仮定し、クリーニング処理終了後の強酸、比重1.40を、精製水で1.20と1.10に希釈して、肺1g当たりの珪藻濃度と、加重平均で比較した。その結果、比重を低くすればするほど、珪藻濃度は増加し、海水珪藻の補足率が向上し、加重平均も海水側により傾き、比重を下げることが、海水珪藻の補足に有効であった。

第6分野:実験、実習、分析、環境安全、地域貢献

日時:
2月15日(木) 15:20-16:00
場所:
An棟2階コンベンションホール
座長:
押川浩之 (工学系研究科 総合研究機構)
  • O6-012010HC-ハイコントラストTEMの基本的特性の把握について
  • 中村光弘 (工学系研究科 マテリアル工学専攻)
概要

ハイコントラスト透過型電子顕微鏡2010HC(JEOL)TEMの基本的特性である(1)制限視野観察時におけるSAMAGとSADIFFとの回転角の測定(2)対物レンズの球面収差による電子線の回り込み量の測定(3)一般的なTEM像観察時の電子線プローブサイズの測定を行ったのでそれらを報告する。

  • O6-02電子線マイクロアナライザによる石鉄隕石の分析
  • 市村康治 (理学系研究科・理学部 技術部)
概要

電界放出型電子線マイクロアナライザにより2種類の石鉄隕石の分析を行った。分析条件の最適化を行い、カマサイト中のリンおよびニッケルの含有量に相関があり、テーナイトとの境界近くで減少していることを確認した。微小領域の面分析からは、一部のカマサイト中でリン及びニッケルに富む粒径約200 nmの微粒子が析出していることを確認した。これらの実験結果と石鉄隕石の冷却速度の関係の理解を試みている。

第6分野:実験、実習、分析、環境安全、地域貢献

日時:
2月16日(金) 13:20-14:00
場所:
An棟2階コンベンションホール
座長:
渡辺誠 (工学系研究科 機械工学専攻)
  • O6-03エレメンター社 全自動元素分析装置 vario MICRO cubeによる受託分析のための条件検討
  • 坂本和子 (理学系研究科・理学部 技術部)
概要

炭素水素窒素自動燃焼分析装置は有機元素分析の受託業務の主となる部分を担っているが、当分析室では約3年前に2つのメーカーの装置を比較して、それまで使っていたものとは異なる構造・仕組みの装置を選定・交換した。エレメンター社 vario MICRO cubeは大学で導入されている先例も当時は少なかったため、多様な形態や性質の試料に対応するための条件検討が新たに必要になった。今後も改良を重ねていくが、現在採用している実験手順について報告する。

  • O6-04中性子遮蔽容器の製作
  • 細野米市1、内田利之21工学系研究科 原子力国際専攻、2工学系研究科 電気系工学専攻)
概要

中性子線源であるCf-252の保管および移動の際必要となる中性子遮蔽容器(ポリエチレン、150mmの立方体)を製作した。同線源強度は、1[MBq](2016年6月15日現在)であり、遮蔽容器がある場合とない時の被ばく線量がどの様に変化するかを測定した。測定の結果、遮蔽容器を使用すると中性子の線量率が、容器表面で約1/10に減衰することが確認された。本報では、中性子の遮蔽効果および同時に発生するγ線の線量率等について報告する。

  • O6-05講演取り下げ

第7分野:土木、建築、都市工学、文化財保存技術

日時:
2月15日(木) 14:50-15:10 (セッション開始; 14:30)
場所:
An棟2階コンベンションホール
座長:
大矢俊治 (生産技術研究所 人間・社会系部門)
※第3分野 情報・ネットワークとの合同セッション
  • O7-01日本の民間飛行機の歴史
  • 上村光宏 (生産技術研究所 機械・生体系部門)
概要

日本の飛行機は1922年迄の興行的飛行から操縦・設計技術の発達で乗客を乗せての産業飛行が可能となり飛行家に限らず一般の人々も空の旅を楽しめる時代が訪れた。また、記録樹立など国内外での長距離飛行の成功は航空先進国であった欧米諸国に驚きを与えた。戦後の生産禁止が'52年3月に解除されるや9月には新立川航空機がR-52練習機を初飛行させた。欧米の大型旅客機開発には遅れたものの現在は共同開発等を行っている。そこで本報告では民間機の歴史を報告する。

ポスター発表

第2分野:大型装置、実験装置、回路計測、制御、低温技術

日時:
2月15日(木) 16:10-17:30
場所:
S棟1階プレゼンテーションルーム
  • P2-01走査プローブ顕微鏡に関連した技術開発
  • 浜田雅之 (物性研究所 ナノスケール物性研究部門)
概要

走査プローブ顕微鏡は、物質表面を原子スケールで観察するだけではなく、原子1個1個を自由に制御して新規な物質を作成する能力を有している。そのため、研究現場から産業の分野まで幅広く応用が期待される技術である。そのため、走査プローブ顕微鏡の持つ特性を生かした新たな技術開発を行うことは有意義である。当日は、走査プローブ顕微鏡の原理とこれまで行ってきた技術開発について報告する予定である。

  • P2-02研究用原子炉JRR-3の再稼働における実験装置の高度化
  • 杉浦良介、浅見俊夫、川名大地 (物性研究所 附属中性子科学研究施設)
概要

物性研究所附属中性子科学研究施設は、中性子散乱を用いた研究の共同利用・共同研究拠点であり、日本原子力研究開発機構(JAEA)が所有している研究用原子炉JRR-3内に実験装置を14台所有し共同利用推進業務を行っている。

JRR-3の再稼働に向けての安全管理体制の強化としての5S活動(整理、整頓、清掃、清潔、躾)を推進し、さらに実験装置の高度化を行ってきた。

第4分野:フィールド計測、自然観測、農林水産海洋技術

日時:
2月15日(木) 16:10-17:30
場所:
S棟1階プレゼンテーションルーム
  • P4-01山中湖村における有害鳥獣対策の経緯と現状-富士癒しの森研究所の貢献可能性の検討-
  • 辻和明、西山教雄 (農学生命科学研究科 附属演習林富士癒しの森研究所)
概要

近年、全国的に人里近くに野生動物が出没する状況が多く報告されている。富士癒しの森研究所林内でもこれまで未確認であったツキノワグマが確認されるなど、同様の傾向がみられる。そこで、所在地自治体である山中湖村における有害鳥獣に対する目撃・被害情報や対応・体制についてを整理しその経緯と現状を把握することにより、当所として地域の鳥獣害対策に寄与する可能性を検討する。

  • P4-02西之島への地震・空振観測点設置
  • 渡邉篤志1、大湊隆雄21地震研究所 技術部、2地震研究所 火山噴火予知研究センター)
概要

西之島は小笠原諸島父島の西方130kmに浮かぶ火山島である。2013年に噴火を開始して約2年間活発な火山活動を続け、噴火前の10倍以上の面積に成長した。2016年10月に、2013年の噴火開始以降始めての上陸調査を実施して地震・空振観測点を新設したのでその概要を報告する。

  • P4-03地震研究所技術部技術開発室の業務紹介
  • 外西奈津美、上原美貴、内田正之、浦野幸子、竹内昭洋 (地震研究所 技術部技術開発室)
概要

技術開発室は開発系(機械工作および電気回路製作)、分析系、実験系、観測情報系からなる技術部内の組織である。技術開発室が携わる支援業務は多岐にわたり、野外観測のための機器開発や観測データの流通ネットワーク構築、室内実験、化学分析などに関する専門業務を日々行っている。今回は技術開発室の概要を紹介するとともに、四系の業務内容について発表する。

  • P4-04農学生命科学研究科附属演習林の事故災害報告 -2005年度~2016年度の特徴-
  • 澤田晴雄1、大石諭2、犬飼浩3、齋藤俊浩4、栗田直明5、平野圭二6、西山教雄7、村瀬一隆8、丹羽悠二9、粟田孝101農学生命科学研究科 附属演習林企画部、2農学生命科学研究科 附属演習林千葉演習林、3農学生命科学研究科 附属演習林北海道演習林、4農学生命科学研究科 附属演習林秩父演習林、5農学生命科学研究科 附属演習林田無演習林、6農学生命科学研究科 附属演習林生態水文学研究所、7農学生命科学研究科 附属演習林富士癒しの森研究所、8農学生命科学研究科 附属演習林樹芸研究所、9農学生命科学研究科 附属演習林教育研究センター、10農学生命科学研究科・農学部 環境安全管理室)
概要

東京大学では2005年度より事故災害を報告するようになった。農学生命科学研究科附属演習林からは2016年度までに事故災害が265件、HHが160件報告されている。演習林の事故災害の大きな特徴は、そのほとんどが屋外(フィールド)で発生することにある。2016年度までの演習林の事故災害報告を見ると「ハチ刺され災害」と「自動車による災害」が多かった。それらの発生する特徴について整理したので報告する。

  • P4-05長期観測型海底地震計の紹介
  • 八木健夫、阿部英二、諏訪祥士、池澤賢志、大塚宏徳、西本太郎、内田正之 (地震研究所 技術部)
概要

海底地震計は、海域で発生する地震を観測するための装置である。設置場所が海底であるため、機器は耐圧容器に収納されている。海底は、電源環境や通信手段に乏しいが、最近の技術革新と様々な工夫により、連続1年間安定して観測できる長期観測型海底地震計が開発されてきた。本発表では、近年、地震研究所による運用台数が多い、長期観測型海底地震計の概要と共に、この海底地震計の整備や運用について紹介する。

  • P4-06千葉演習林で生産配布されたマツ材線虫病抵抗性マツの生育状況と今後のあり方
  • 米道学、軽込勉 (農学生命科学研究科 附属演習林千葉演習林)
概要

千葉演習林では1970年代よりマツ材線虫病に対する抵抗性アカマツの選抜育種に着手し、1983年にマツ材線虫病抵抗性アカマツ(アイグロマツ含む)採種園を造成した。その採種園から生産された種子からの実生苗生産を行い、全国のゴルフ場などに配布をおこなっている。今回、配布された苗木について追跡調査による成長経過を確認するとともに今後の指針について検討したので報告する。

  • P4-07海洋観測技術研修の紹介
  • 田村千織、石垣秀雄 (大気海洋研究所 観測研究推進室)
概要

2016年度から「海洋観測技術研修」を始めた。3~4日間の学術研究船「白鳳丸」乗船で、基礎的な海洋観測の知識と技術の習得が目的である。東京出港後、駿河湾南方へ向かいながら船内見学、海洋観測講義。海域到着後、CTD、採水、電気伝導度測定、ネット採集、貝殻3D模型作製、ロープワークの実習などを行う。工学系、農学系、生産研、大海研の職員が受講したが、普段交流のない部局との乗船研修はお互い刺激を受けた。これまで2回の研修の様子を紹介する。

  • P4-08無人航空機(UAV)を利用した森林管理業務効率化の取り組み-機械地拵え地の区画測量を対象として-
  • 井上崇、小池征寛、遠國正樹、木村恒太 (農学生命科学研究科 附属演習林北海道演習林)
概要

農学生命科学研究科附属演習林・北海道演習林では、大面積の森林を効率的に管理するため、日々新しい技術の導入に取り組んでいる。本報告では、昨今多様な業種で利用されている無人航空機(UAV)を森林管理業務に導入し、植栽のために重機で整地した区域(機械地拵え地)を上空から撮影した空中写真によって画定する方法を試みた。GNSS受信機を用いた従来の区画測量方法との比較により、効率化や高精度化の可能性を検討した。

  • P4-09三陸沿岸における海洋観測体制と技術支援
  • 平野昌明、鈴木貴悟、岩間信彦 (大気海洋研究所 国際沿岸海洋研究センター)
概要

大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センターは三陸の大槌湾に臨んで立地する、全国共同利用研究拠点である。2011年3月11日の東日本大震災では、船艇をはじめとする多くの施設や設備に甚大な被害を受けましたが、現在は被害の少なかった研究棟3階部分を仮復旧させて、全国から研究者を受け入れて研究活動を再開している。本稿ではその研究活動における、海洋観測体制と技術支援について報告する。

  • P4-10花ハス新品種‘月のほほえみ’の育成とその特性
  • 石川祐聖、工藤新司 (農学生命科学研究科 附属生態調和農学機構)
概要

アメリカ黄蓮(N.lutea)を種子親、‘大灑錦’(N.nucifera)を花粉親として交雑を行い選抜個体から‘月のほほえみ’を育成した。本品種は淡黄色の一重咲き、6月上旬から開花する早咲きで9月上旬まで開花する。2010年5月25日に品種登録を出願し2016年11月17日に品種登録(第25521号)された。

  • P4-11ドローンによる森林空中写真の撮影とオルソ化
  • 中川雄治、岡平卓巳、廣田善己、井口和信 (農学生命科学研究科 附属演習林北海道演習林)
概要

北海道演習林では、航空機から撮影された空中写真を森林管理業務に活用している。しかし、航空機による空中写真撮影は高価なため高頻度に行うことが難しく、写真情報が古くなるという問題がある。そこで、近年急速に普及してきた回転翼型ドローンを用いて約400haの空中写真撮影を行い、最新の森林の状態を把握できるオルソ空中写真の作製を試みた。本報告では、ドローンによるオルソ空中写真作製の手順と試行結果を紹介する。

  • P4-12田無演習林の全木調査の方法とこれまでの結果報告
  • 相川美絵子、栗田直明 (農学生命科学研究科 附属演習林田無演習林)
概要

田無演習林では、全域約9haの樹木の動態を把握するため、胸高直径5cm(一部では4cm)以上の全樹木に標識を付け、約5年おきに樹種と胸高直径、樹高を調査する全木調査を行っている。調査本数は毎回4千本を超える。精度の高いデータを安全に効率良く調査するため、標識の改良や、人員協力体制、野帳、データ管理方法などさまざまな工夫を行ってきたので紹介する。また、過去4回の調査の結果概要も報告する。

  • P4-13イネの種子温湯消毒方法と発芽率・出芽率の関係
  • 曽我竜一、手島英敏 (農学生命科学研究科 附属生態調和農学機構)
概要

水稲栽培において種子の温湯消毒が再び注目され生産現場において普及しつつある。しかし、高温耐性の品種間差が認められるため、多品種を扱う教育・研究機関においては利用が進んでいない。そこで本研究では、様々なイネ品種の温湯消毒に対する適性について調査を行った。その結果、60℃・10分間の温湯処理でも多くの品種で実用上問題なく使用することができると考えられた。またイネ種子への影響は、発芽停止よりも芽の伸長遅延による処が大きいと考えられた。

  • P4-14共同利用観測機器の紹介
  • 竹内誠 (大気海洋研究所 共同利用共同研究推進センター観測研究推進室)
概要

大気海洋研究所では数多くの海洋観測機器を有しており、私が所属する観測研究推進室では特に共同利用機器と呼ばれる海洋観測機器を所持している。陸上勤務の際には機器の点検や整備を行っており、船上勤務の際には観測機器を使用しての観測を同乗の研究者と一緒に行っている。共同利用機器は主に、学術研究船白鳳丸や東北海洋生態系調査研究船新青丸の共同利用航海時に搭載し使用する。本発表では海洋観測機器の紹介や説明を、写真を利用しておこなう。

  • P4-15ヒノキ人工林新植地の下刈りを省略してみた
  • 里見重成、高橋功一 (農学生命科学研究科 附属演習林生態水文学研究所)
概要

日本の人工林は立木価格低迷等の影響から慢性的に間伐が遅れている。人工林造成コストの大半は植栽後10年間に掛ると言われており、特に下刈りは経費・労力共に負担が大きい。本試験地は2013年度に皆伐した。コスト削減のため一部は植栽せず天然更新させる予定だったが、保安林の規定上全面にヒノキを植栽した。しかし保育作業を実施する余力が小さいことから無手入れとし、天然更新と針広混交林化の過程を追跡することとした。今回は、植栽後3年の現状を報告する。

  • P4-16樹芸研究所大温室における教育プログラムの紹介
  • 辻良子、村瀬一隆、渡邉良広 (農学生命科学研究科 附属演習林樹芸研究所)
概要

農学生命科学研究科附属演習林樹芸研究所は、1943年に熱帯、亜熱帯の特用樹木の研究施設として静岡県賀茂郡南伊豆町に設立された。総面積246.1haの研究林と温室、実験棟、事務棟などの施設があり、様々な特用樹木の育成と研究、それらを教材とする教育プログラムの提供を行っている。本報告では、温室植物をテーマとした全学体験ゼミ「伊豆に学ぶ-熱帯植物編-」と温室での公開講座で行われた教育プログラムについて紹介する。

  • P4-17剥被害を受けたヒノキ人工林における間伐後の枝条巻付の防除効果
  • 原口竜成1、大村和也1、高野充広1、才木道雄1、千嶋武2、木村恒太31農学生命科学研究科 附属演習林秩父演習林、2農学生命科学研究科 附属演習林千葉演習林、3農学生命科学研究科 附属演習林北海道演習林)
概要

近年、ニホンジカやツキノワグマによる人工林の剥皮害の問題が顕在化している。本研究では、剥皮害を防除するため間伐木の枝条巻付を行い、その効果について長期間観測した結果を報告するとともに、被害を受けた林分の取扱方法について検討した。

  • P4-18秩父演習にて行われている夜間動物調査について
  • 高野充広1、大村和也1、栗田直明2、西山教雄3、丹羽悠二4、木村恒太51農学生命科学研究科 附属演習林秩父演習林、2農学生命科学研究科 附属演習林田無演習林、3農学生命科学研究科 附属演習林富士癒しの森研究所、4農学生命科学研究科 附属演習林教育研究センター、5農学生命科学研究科 附属演習林北海道演習林)
概要

東京大学秩父演習林では、1990年代よりニホンジカによる森林被害が看過できなくなっている。その中でも新植木の食害被害が多く、防除しないと森林の更新が出来ない状態である。また、下層植生の食害は植生の変化をもたらし、ウラジロモミ、シラベなどの大径木でも剥皮後枯損被害が多くある。適正な密度管理のために生息状況や個体数の把握が必要である。このため2005年度から夜間動物調査を行い、生息状況を調査している。

第5分野:生物、生化学、医療技術

日時:
2月15日(木) 16:10-17:30
場所:
S棟1階プレゼンテーションルーム
  • P5-01附属臨海実験所“臨海丸”における相模湾中深層ネット採集
  • 関藤守、川端美千代、幸塚久典 (理学系研究科 附属臨海実験所)
概要

理学系研究科附属臨海実験所は豊かな相模湾に面しており、明治19年に開所して以来現在まで分類学、形態学などに大いに貢献をしている。最近は底生生物調査において多数の新種や稀種が発見されているが、中深層生物についてはあまり調査も進んでいない。そこで、研究者への情報提供や当実験所で行われる実習での利用を目的として、中深層ネット採集を行った。本発表では本調査で得られた生物について報告する。

  • P5-02近年、日本海で得られた特筆すべき棘皮動物
  • 幸塚久典 (理学系研究科 附属臨海実験所)
概要

近年、日本周辺の海域では魚類やサンゴなどの分布が北上していることが報告されている。演者の研究対象は棘皮動物であるが、種の同定依頼を受けた中で、この度、山口県の響灘から2種のウニ類、島根県の隠岐から2種のヒトデ類を同定したところ、日本海から初めて確認された種も含まれていた。本発表ではこの4種の棘皮動物について、採集された標本の形態および分布についての考察について報告する。

第6分野:実験、実習、分析、環境安全、地域貢献

日時:
2月15日(木) 16:10-17:30
場所:
S棟1階プレゼンテーションルーム
  • P6-01福島から救済した被曝豚の現状
  • 池田正則 (農学生命科学研究科 附属牧場)
概要

2011年6月28日、福島県警戒区域内で約4カ月過ごされた豚26頭(雄豚10頭と雌豚16頭)を本場に救済移動した。豚の体内に吸収された原子力発電所事故で放出された放射性物質の体外への完全放出、需要期間と臓器毎の濃度変化を調べた。同時に体重変化、血液成分と生化学指標分析を行った。放射線被曝による豚の健康へ影響、そして、繁殖力と子孫への影響に関して調べた。今現在、雄豚2頭が生存されており引き続き研究を続いている。

  • P6-02千葉演習林における農薬及び危険物を含む化学物質の取扱いと管理
  • 軽込勉、鶴見康幸、村川功雄、米道学 (農学生命科学研究科 附属演習林千葉演習林)
概要

東京大学では大学法人化以降、化学物質の取り扱いが厳格化された。千葉演習林では東京大学の指針に従うべく、化学物質の管理、取扱いについて専門チーム(農薬・危険物チーム)を編成し保管管理している。今回の発表では、千葉演習林の農薬、危険物を含む化学物質についての保管体制や取扱、農薬・危険物チームの活動を中心に紹介する。

  • P6-03日光植物園ミズバショウのための特別開園の実施
  • 清水淳子、綾部充 (理学系研究科 附属植物園日光分園)
概要

日光植物園は、高山植物や寒冷地の植物の研究と教育を主な目的として作られた施設である。約2,200種の植物を集めており、広く一般にも公開されている。寒冷地にあるため、冬季(12月1日~4月14日)は閉園している。園内に群生しているミズバショウの多くは、閉園期間中に美しい時期を過ぎてしまうことが多かった。今年度は初めての試みとして、4月1日、2日にミズバショウなどを鑑賞するための特別開園をおこなった。

  • P6-04安定同位体比質量分析計の管理と運営業務の紹介
  • 早乙女伸枝 (大気海洋研究所 陸上研究推進室)
概要

東京大学大気海洋研究所において、安定同位体比質量分析計は、化学系・生物系・地学系にわたる広い分野でニーズのある共同利用機器である。平均的な利用頻度は、3ヶ月~6ヶ月に1~2週間程度であるため、利用者のほとんどはサンプルの前処理作業や装置の操作に必ずしも習熟しているわけではない。本発表では、このように習熟度も様々な多様な研究者によって利用されている安定同位体比質量分析計の管理・運営業務について紹介する。

  • P6-05放射線実験施設の排気モニタとモニタリングポストの相関についての考察
  • 滝澤勉1、 小豆川勝見21総合文化研究科・教養学部 共通技術室、2総合文化研究科・教養学部 広域科学専攻)
概要

東京大学大学院総合文化研究科のRI実験施設には、施設からの排気中に含まれる放射性物質の濃度を測定するための排気モニタが設置されており、24時間連続して監視を行っている。2011年3月11日の東京電力福島第一原子力発電所の事故後、初めて測定値に有意な変動が見られた。そこで、モニタリングポストの値との相関を調べる事により、緊急時等に簡易的なモニタリングポストの代用となり得るかを考察した。

  • P6-06キセノンランプ型フローティングゾーン炉を用いた単結晶作製
  • 石井梨恵子 (物性研究所 物質設計評価施設物質合成室)
概要

物性研究所 物質合成室には、約3000度まで達するキセノンランプ型フローティングゾーン(キセノンFZ)炉があり、それを用いて物質合成を行っている。この装置は、電極間での高輝度放電により強力な線スペクトルを発するため、主に高融点物質の作製に用いられる。本発表では、キセノンFZ炉を用いて当室で作製した単結晶について紹介し、その作製方法について詳細に述べる。

  • P6-07大気海洋研究所・低温施設における試料保管環境の維持管理とトラブル対策
  • 森山彰久、渡邊太朗 (大気海洋研究所 共同利用共同研究推進センター)
概要

大気海洋研究所の低温施設は、低温室(4℃)2室、低温実験室(4℃)1室、冷凍室(-25℃)4室より構成されており、研究船や野外調査等で採集した試料の保管、低温下での試料処理等、使用研究室に応じて用途は多岐にわたる。本報告では、保管環境の実態を詳細に把握し、好適な環境を維持するための取り組みについて紹介するとともに、主なトラブル事例とその対応策、今後の課題について紹介する。

  • P6-08東京大学大学院農学生命科学研究科分析技術グループ研修の紹介
  • 白井深雪1、曽我竜一1、池田正則2、澤田晴雄3、高橋功一3、藤田真志4、佐々木潔州5、堀吉満5、黒岩真弓51農学生命科学研究科 附属生態調和農学機構、2農学生命科学研究科 附属牧場、3農学生命科学研究科 附属演習林、4農学生命科学研究科 附属水産実験所、5農学生命科学研究科 附属技術基盤センター)
概要

農学生命科学研究科分析技術グループは2013年に設置された施設横断型技術グループである。分析技術関連の研修を年1回実施し、分析技術に関する情報共有キーステーションとして活動している。研修としては、設置初年度から「pH測定技術」をターゲットとし、基礎的な測定技術研修のみならず、サンプリングさらにはフィールドにおける簡易分析技術研修をおこなってきた。そして昨年度は初めてメーカーセミナーを導入した。これらについて紹介する。

第7分野:土木、建築、都市工学、文化財保存技術

日時:
2月15日(木) 16:10-17:30
場所:
S棟1階プレゼンテーションルーム
  • P7-01江戸幕末期における狩野派の彩色技法について
  • 村岡ゆかり (史料編纂所 史料保存技術室)
概要

狩野派は、室町中期から江戸末期まで続いた画家集団である。画法を確立し、弟子に様式を学ばせていたため、彩色法は細かく決められていた。現在、下絵のみの作品である「長篠合戦図屏風」(東京国立博物館所蔵)の完成を想定した制作を行っている。作者の狩野養信は幕末期の画家であるため、その画法を詳細に知ることが必要である。幕末から大正時代を生き、狩野派の画所に勤めた、市川守静著『丹青指南』を基に、幕末期の狩野派の彩色技法について考察する。